読書は好きですか?
趣味のジャンルや小説、漫画等本にはさまざまなジャンルのものがあるので、自分の好みに合うものがあれば手に取って読む機会も多いのではないでしょうか。
実は読書にはリラックス効果があることが実証確認されています。
読書のように場所を問わず家の中で手軽に得られるリラックス効果があるとありがたいですよね。
しかも数分間の読書をするだけで、音楽鑑賞や1杯のコーヒー・紅茶、散歩やテレビゲームといった他の方法よりもリラックス作用があることが確認されています。
以下で詳細をご紹介します。
今回は読書の持つリラックス効果について整理してみました。
読書の持つリラックス・ストレス解消効果について

サセックス大学(イギリス)のデイビット・ルイス博士らによる調査結果にて、読書の持つリラックス・ストレス解消効果が示されています。
調査に伴い実施された実験概要と実験結果は以下のとおりです。
実験概要
- 複数の被験者に運動やさまざまなテストをさせて心身のストレスを高めさせる。
- ストレスの高まった状態で、「読書」、「音楽鑑賞」、「1杯のコーヒー、紅茶」、「散歩」、「テレビゲーム」などに取り組んでもらう。
- 上記の各方法に取り組んだ後、筋肉や心臓の緊張緩和状況や心拍数の低下状況によってストレス低減の度合いを評価する。
実験結果
評価の結果、方法毎のストレス低減度合いは以下のとおりとされました。
- 読書 68%
- 音楽鑑賞 61%
- 1杯のコーヒー・紅茶 54%
- 散歩 42%
- テレビゲーム 21%
読書によるストレス低減効果を得るためには6分程度の読書で効果が得られるようです。
また、テレビゲームについてはピーク時に対して21%のストレス低減効果が確認されたものの、被験者の心拍数は開始時点の心拍数を上回っていたようです。
調査結果の詳細はこちらです⇒Reading ‘can help reduce stress’
調査結果詳細の大まかな翻訳は以下のとおりです。
以下訳
読書がストレス低減に役立つ新しい研究によると、読書はリラックスするのに最適な方法であり、ストレスレベルを3分の2以上減らすには6分でも十分であると考えられる。
2009年3月30日午前7時
また読書は、音楽を聴いたり、散歩に出かけたり、お茶を片手に落ち着いたりするなど、疲れ果てた神経を落ち着かせるといった他の方法よりも速くて効果的です。
心理学者は、これは心が読書に集中しなければならないためであり、文学の世界に連れて行かれることで気を散らすことが筋肉と心臓の緊張を緩和するためです。
調査は、サセックス大学のコンサルタントMindlab Internationalによってボランティアのグループに対して行われました。
彼らのストレスレベルと心拍数は、さまざまなテストとエクササイズを通じて増加し、その後、さまざまな従来のリラックス方法でテストされました。
認知神経心理学者のDavid Lewis博士は、読書は最も効果的に働き、ストレスレベルを68パーセント低下させたと述べました。
被験者が心拍数を遅くし、筋肉の緊張を和らげるためには、静かに6分間読むだけでよいことを博士は発見しました。実際のところ、被験者のストレスレベルを実験を始める前よりも低減させました。
音楽を聴くとストレスレベルが61%低下し、コーヒー1杯でストレスレベルが54%低下し、散歩で42%低下しました。
ビデオゲームをプレイすると、最高レベルから21%低下しましたが、ボランティアの心拍数は開始点を上回っていました。
テストを実施したルイス博士は、次のように述べています。「本で自分を失うことは、究極のリラクゼーションです。
これは、私たち全員がある程度の現実逃避を切望している不確実な経済状況において特に強く心に訴えられます。
どんな本を読んでもかまいません。徹底的に夢中になれる本に没頭することで、日常の心配やストレスから逃れ、著者の想像力の領域を探求することができます。
これは単なる気晴らしではなく、印刷されたページの言葉があなたの創造性を刺激し、本質的に意識の変化した状態に入るようにさせるので、積極的に想像力を働かせます。」
この研究は、今後6か月間に100万冊の本を配るキャンペーンを開始するためにGalaxy choocalateから委託されました。
本を読むことで、読み手の意識本の世界に引き込まれること(没頭すること)によってリラックス効果が生み出されるのですね。
リラックス・ストレス解消に適した本のジャンルとは

デイビット・ルイス博士らの調査結果によると、リラックス効果がもたらさせるために大切なことは、その本に意識が集中することであるため、ミステリー等の惹き込まれる小説はまさに適しているもののひとつかもしれませんね。
もちろん小説だけではなく、音楽やレジャー等の自分自身の趣味に合った雑誌等も有効かと思います。
重要なことは興味をもって本の内容に没頭できることです(熱中しすぎて脳を興奮状態にさせないように気をつけましょう)。
6分間の読書で効果が得られるため、職場などでのお昼休憩時に昼寝をされる場合は、お昼寝前に読むことも出来ますね。
また、眠る前に読書をすることによって、記憶の定着もよりされやすくなります。
あまり普段から本を読まれない方であっても、興味の持てるジャンルの本があれば、よりぐっすりと眠るためにも就寝前の読書を生活の中に取り入れられてみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 読書は音楽鑑賞等の他の方法に比べてストレス低減効果(リラックス効果)が確認されている。
- 読書によるストレス低減効果は6分間の読書で得られる。
- 読書によるストレス低減効果を得るためには、本の内容に没頭することが大切(熱中しすぎて脳が興奮状態とならないように注意が必要)。
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